Classiques japonais avec furigana
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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
Lisez 通俗講義 霊魂不滅論 (つうぞくこうぎ れいこんふめつろん) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 75 415 caractères · 148 écrans
幽の語たるや、不可見を義とすることを知りませぬか。それゆえに、右ようの俗説は、一として霊魂不滅の証拠でなく、かえって邪魔物であります。要するに、人の霊魂は死後永く存在するも、耳目等の感覚世界を脱して、精神の本境に入るものなれば、我人再び目をもって見るべからず、手をもって触るるべからず、いわんやその世界より通信を得んとするがごときは、到底望むべきことではありませぬ。
また俗物輩の申すには、死するは夜は入りて眠りに就くと同様である。眠りはなおさむることあるも、死は永くさむることなく、睡眠中はなお身体の活動を有するも、死後は全くその活動を失うこと明らかなれば、人の死するは眠るよりも、一層、不覚無識の境遇に入るに相違ない。換言すれば、人の死後はその霊魂永く暗黒に帰し、土石と同様に意識の光明を失うに相違ない。さすれば、霊魂は肉体とともに滅亡すと断言してよろしいと論ずるものあれども、これ決して霊魂滅亡論の証拠にはなりませぬ。もっともその論は、前の俗論に比すれば、一歩を進めたるものなれども、学術上の立論とする価値のなきものであります。第一に、人の死するときには、霊魂は意識の光明を失って暗黒に帰すとするも、霊魂そのものは依然として存する道理でありましょう。