Classiques japonais avec furigana
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ゆけるマクシム・ゴーリキイ
逝けるマクシム・ゴーリキイ
宮本 百合子
Lisez 逝けるマクシム・ゴーリキイ (ゆけるマクシム・ゴーリキイ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 396 caractères · 17 écrans
「夜、カバンの河岸に坐り、暗い水の中に石を投げながら三つの言葉で、それを無限に繰返しながら」、彼は考えた。「俺は、どうしたら、いいんだ?」
その冬十二月の或る夜にゴーリキイは雪の深いヴォルガの崖にのぼり、ピストルで自分の胸を打った。弾丸ははずれた。彼は生きた。そして、又パン焼工場に戻った。――
この事件があってから後、ゴーリキイは却って生活に対する真率な活溌性をとり戻し、翌年の春から人民主義者のロマーシという男と或る農村に行き、危く殺されかけるような目にも遭った。
カスピ海の漁業組合の労働者としてのゴーリキイ。やがてドヴリング駅の番人をしながら駅夫や人夫に地理、天文のことを書いた本などを読んでやっているゴーリキイ。彼はこの間にいやという程ツァー時代のロシア官吏、司祭等の腐敗した生活ぶりの証人となった。
ニージュニへ再び戻ってからは或る弁護士の書記の口を見つけた。二年の間ゴーリキイは書記をする傍ら同じ市の急進的なグループとつき合っていたが、その時代の「唯物論者」達の安易な態度に満たされず、放浪癖のついたゴーリキイはニージュニをすてて、南ロシアを殆ど歩きつくした。