Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆうせいしょくみんせつ

遊星植民説

海野 十三

Lisez 遊星植民説 (ゆうせいしょくみんせつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 014 caractères · 9 écrans

Aozora Bunko

「随分日数がかかるでしょうネ」

「まア一週間で行けるようになる」

「それからどうなりますの」

「第一に大切なことは、エネルギーを得ることだ。これは太陽から来る輻射熱を掴まえて、発電所を作る。そのエネルギーで、温めたり、明るくしたり、物を製造したりする。段々と品物は大きくなり、軈て月世界は、この大発電所だらけになって、温かくなり、水蒸気も水も出来、空気も地表に漂いはじめるだろうし、果ては地球と全く同じ状態になる」

「なるほど、うまく行きそうですのネ」

「地球が古くなると、もっと太陽に近い他の遊星、たとえば金星などへ移住を開始する。場合によると、この地球も、金星のそばへ、一緒に持っていってもいい」

「そんなことが出来ますの」

「出来るとも、引力打消器を完成すればよい。ピエゾ水晶板を使って、これの小さいのが出来る今日だから、明日にも大きいのが出来て、地球自由航路が開けるかも知れない」

「地球自由航路て、なんですの」

「地球自由航路というのは、地球が同じオービットに従って太陽の周囲を公転しなくてもいいことになるのだ。地球は宇宙のうちならどこへでも、恰度円タクを操るように、思うところへ動いてゆけるようになるだろう」