Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

みちづれ

道連

豊島 与志雄

Lisez 道連 (みちづれ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 366 caractères · 37 écrans

Aozora Bunko

そうきめてしまうとまた呑気になって、少しずつ論文を書き続けながら、ゆっくり構え込んでいた。

所が二十日頃、僕は電報で東京へ呼び戻された。――サカモトシススグカエレ、というのだ。坂元というのは僕の親友で且つ畏友だった。非常に頭の冴えた男で、その年大学の哲学科を卒業したのだったが、文芸なんかに対しても、専門の僕以上に深い見解を持っていた。平素病身ではあったが、肋膜炎をやったというだけで、どこといって特別の病気はなさそうだった。それが死んだというので、僕は少なからず驚かされた。後で分ったことだが、八月末から腸チブスにかかってぽっくり逝ってしまったのだった。

僕は坂元のことをいろいろ考えながら、すぐに帰京の仕度にかかった。電報は午後の四時頃ついたのだから、それから仕度をして出発すれば、夜の最終列車に乗れる筈だった。所が間の悪いもので、前日の豪雨のために山道が破損して、漸く通っていた俥までが不通だという。それじゃ歩いてやれという気になって、草鞋ばきで提灯の用意をして出かけた。荷物は後で宿屋から送って貰うことにした。

温泉から停車場までは五里の下り道で、六時少し過ぎに出かけたのだが、十時近くの列車までには向うへ着ける自信があった。