Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

のざらし

野ざらし

豊島 与志雄

Lisez 野ざらし (のざらし) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 19 100 caractères · 39 écrans

Aozora Bunko

面白いじゃないか。」

声に曇りはなかったけれど、その調子は変に空疎で気が籠っていなかった。と云って、人を馬鹿にしてるのでもないらしかった。昌作は何故ともなく気圧される気がして、ただじっと待っていた。禎輔の心が今そんな所にある筈ではなかった。九州の炭坑に行くか否かの昌作の返答こそ、今晩の問題であるべき筈だった。昌作はいつもの禎輔の調子からして、顔を見るなりすぐに問題へ触れられることと予期していた。所が何という他愛もない話だったろう! 或は高圧的に返答を引出すのを遠慮して、つまらないことに話を外らしながら、切り出されるのを待つつもりかも知れない、まさか、先日まであんなに急きこんでいたのを忘れたのではあるまい、などと昌作は考えてみた。けれど禎輔の話は、案外深みへはいっていった。

「いい天気じゃないか、この頃は。こんなだと実際に旅に出たくなるね。こないだ僕は久しぶりで郊外に出てみたよ。……然し、何と云ってももう秋の終りだね。いくら晴々とした日の光でも、云うに云われぬ悲愴な冷かさがある。

野ざらしを心に風のしむ身かな

この句は僕は口の中で繰返し繰返し歩いたものだ。