Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かわぐちこ
野菊の墓他六篇
伊藤 左千夫
Lisez 野菊の墓他六篇 (かわぐちこ) de 伊藤 左千夫 (いとうさちお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 105 caractères · 61 écrans
あい変わらず洒はやってるようだ。
「ぼんにくるだろうといってたんだ。あァそうか片貝へ……このごろはだいぶ東京から海水浴にくるそうだ」
「片貝の河村から、ぜひ一度海水浴に来てくれなどといってきたから、ついその気になってやって来たんです」
「それゃよかった。何しろこんな体たらくで、うちではしょうがねいけど、婆が欲張って秋蚕なんか始めやがってよわっちまァ」
「えいさ、それもやっぱり楽しみの一つだから」
「うんそうだ亀公のとこん鯰があったようだった、どれちょっとおれ見てきべい」
兄はすぐ立って外へ出る。姉もいま一度桑をやるからとこれも立つ。竈屋のほうでは、かまだきを燃す音や味噌する音が始まった。予も子どもをつれて裏の田んぼへ出た。
朱に輝く夕雲のすき間から、今入りかけの太陽が、細く強い光を投げて、稲田の原を照り返しうるおいのある空気に一種の色ある明るみが立った。この一種の明るみが田園村落をいっそう詩化している。大きく畝をなして西より東へ走った、成東の岡の繁りにはうす蒼く水気がかかっている。町の家の峯をかけ、岡の中腹を横に白布をのしたように炊ぎの煙が、わざとらしくたなびいている。