Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

こんじきのし

金色の死

谷崎 潤一郎

Lisez 金色の死 (こんじきのし) de 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 997 caractères · 46 écrans

Aozora Bunko

私達の様子を見るや否や、彼等は一様に両手を高く掲げて歓呼の声を放ち、銀の鱗を光らせながら汀の敷石に飛び上って怪獣の足元に戯れるのです。

その外にまだ、牛乳、葡萄酒、ペパアミントなどを湛えた小さな湯槽が三つ四つあって、其処にも人魚が遊んで居ます。最後に私達は、人間の肉体を以て一杯に埋まって居る「地獄の池」の前に出ました。

「さあ、此上を渡って行くんだ。構わないから僕の後へ附いて来たまえ。」

こう云って、岡村君は私の手を引いて一団の肉塊の上を蹈んで行きました。

私はもう、此れ以上の事を書き続ける勇気がありません。兎に角あの浴室の光景などは、其夜東方の丘の上の春の宮殿で催された宴楽の余興に較べたなら、殆ど記憶にも残らない程小規模のものであった事を附加えて置けば沢山です。其処には生ける人間を以て構成されたあらゆる芸術がありました。此の宮殿の女王と云われる一婦人が、錦繍の帳の奥に、四人の男を肉柱とした寝台に横たわって居る有様をも見せられました。

岡村君の所謂「芸術」が如何なるものであったかは、此れで大概了解されるだろうと思います。終りに臨んで、私は岡村君の最期の光景―――それから十日ばかり後、歓楽の絶頂に達した瞬間に彼が突然死んで了った事柄を、極めて簡単に記して置きましょう。