Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きんぎょりょうらん
金魚撩乱
岡本 かの子
Lisez 金魚撩乱 (きんぎょりょうらん) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 999 caractères · 67 écrans
素晴らしい、見ていると何もかも忘れてうっとりするような新種を作ってよ。わたしなぜだかわたしの生むあかんぼよりあなたの研究から生れる新種の金魚を見るのが楽しみなくらいよ。わたし、父にすすめていよいよ金魚に力を入れるよう決心さしたわ」
これと前後して鼎造の手紙が復一に届いた。それには、正直に恐慌以来の自家の財政の遣り繰りを述べ、しかし、断然たる切り捨てによって小ぢんまりした陣形を立直すことが出来、従って今後は輸出産業の見込み百パーセントの金魚の飼育と販売に全資力を尽す方針を冷静に書いてあった。だから君は今後は単なる道楽の給費生ではなくて、商会の技師格として、事業の目的に隷属して働いてもらいたい、給料として送金は増すことにする――
復一は生活の見込が安定したというよりも、崖邸の奴等め、親子がかりで、おれを食いにかかったなと、むやみに反抗的の気持ちになった。
復一は真佐子へも真佐子の父へも手紙の返事を出さず、金魚の研究も一時すっかり放擲して、京洛を茫然と遊び廻った。だが一ヶ月ほどして帰って来た時にはすでに復一の心にある覚悟が決っていた。それはまだこの世の中にかつて存在しなかったような珍らしく美麗な金魚の新種をつくり出すこと、それを生涯の事業としてかかる自分を人知れぬ悲壮な幸福を持つ男とし、神秘な運命に掴まれた無名