Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かのように
阿部一族・舞姫
Lisez 阿部一族・舞姫 (かのように) de Mori Ōgai (森 鴎外) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 69 875 caractères · 141 écrans
中にも細川家では、元禄年中に赤穂浪人を預り、万延元年に井伊掃部頭(いいかもんのかみ)を刺した水戸浪人を預り、今度で三度目の名誉ある御用を勤めるのだと云って、鄭重(ていちょう)の上にも鄭重にした。新調した縞(しま)の袷(あわせ)を寝衣(ねまき)として渡す。夜具は三枚布団で、足軽が敷畳をする。隔日に据風呂(すえふろ)が立つ。手拭と白紙とを渡す。三度の食事に必ず焼物付の料理が出て、隊長が毒見をする。午後に重詰の菓子で茶を出す。果物が折々出る。便用には徒士(かち)二三人が縁側に出張る。手水(ちょうず)の柄杓(ひしゃく)は徒士が取る。夜は不寝番(ねずばん)が附く。挨拶に来るものは縁板に頭を附ける。書物を貸して読ませる。病気の時は医者を出して、目前で調合し、目前で煎(せん)じさせる。凡そこう云う扱振である。
三月二日に、死刑を免じて国元へ指返(さしかえ)すと云う達しがあった。三日に土佐藩の隊長が兵卒を連れて、細川、浅野両藩にいる九人のものを受取りに廻った。両藩共七菜(しちさい)二(に)の膳附の饗応(きょうおう)をして別を惜んだ。十四日に、九人のものは下横目一人宰領二人を附けられて、木津川口から舟に乗り込み、十五日に、千本松を出帆し、十六日の夜なかに浦戸(うらど)の港に着いた。