Classiques japonais avec furigana
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かげろうざ
陽炎座
泉 鏡花
Lisez 陽炎座 (かげろうざ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 381 caractères · 67 écrans
次第は前後した。
これより前、姿見に向った裸の児が、濃い化粧で、襟白粉を襟長く、くッきりと粧うと、カタンと言わして、刷毛と一所に、白粉を行燈の抽斗に蔵った時、しなりとした、立膝のままで、見物へ、ひょいと顔を見せたと思え。
島田ばかりが房々と、やあ、目も鼻も無い、のっぺらぼう。
唇ばかり、埋め果てぬ、雪の紅梅、蕊白く莞爾した。
はっと美しい女は身を引いて、肩を摺った羽織の手先を白々と紳士の膝へ。
額も頬も一分、三分、小鼻も隠れたまで、いや塗ったとこそ言え。白粉で消した顔とは思うが、松崎さえ一目見ると変な気がした。
そこへ、件の三ツ目入道、どろどろどろと顕れけり
十三
樽を張子で、鼠色の大入道、金銀張分けの大の眼を、行燈見越に立はだかる、と縄からげの貧乏徳利をぬいと突出す。
「丑満の鐘を待兼ねたやい。……わりゃ雪女。」
とドス声で甲を殺す……この熊漢の前に、月からこぼれた白い兎、天人の落し児といった風情の、一束ねの、雪の膚は、さては化夥間の雪女であった。
「これい、化粧が出来たら酌をしろ、ええ。」
と、どか胡坐、で、着ものの裾が堆い。
その地響きが膚に応えて、震える状に、脇の下を窄めるから、雪女は横坐りに、