Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans
「大きな声出さないで――」
さすがに浜子もおどろいたらしく、
「どうしたの?」
「大へんよ。母が、すぐあいたいって。」
「いやだあ。」
「だからさ、大いそぎで着かえなさいよ。」
「おっかない。」
「しようがないわよ。あなたが無茶なんだもの。おこってるのよ、わたしも。」
音枝はやっと母に、「召使いか」といわれた昼間の出来ごとを思い出していった。
「スーツのこと、いったのおねえさん。」
「いわないから、心配してるんじゃないの。さ、そっとはいっていって、三畳できかえなさい。ふだん着じゃあだめよ。あんたのよそゆきでなくちゃあ。」
「いやだなあ。」
いつになくしりごみをしているような浜子をみると、音枝は珍らしく意地悪くなった。
「あんた、きょう銀座歩いてたでしょう。」
「あらあ。」
しおらしく顔をあからめたらしい声だったが、くらやみではそれはわからなかった。
「みた人があるのよ。」
「おじさん?」
「ちがう。とにかく、覚悟していらっしゃい。」
すると浜子はどんな覚悟をしたのか、音枝をふりきるようにしてさっさと家の中にはいり、そのまま安江の部屋に歩いていった。
「ただいま。」
さすがに殊勝らしく手はついたが、おそくなりましたでもなければ、すみませんでもなく、