Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans
――あったり前ですよ。満で十九じゃありませんか。同い年として、わたしは彼の気持わかるわ。わたし、みたんだもの。学校の門を出るか出ないかで、ちゃんと腕くんで歩いてたわよ。」
「どうしてそれを、あんたがしってるの。」
「知ってるさ、校門のとこで待ってたんだもんわたし。冬坊に映画でもおごってやろうかなと思ってさ。そしたら彼、にらみつけて行っちゃうの。わたしにいいつけられるかと思ってさ。」
浜子はくるりと向きなおって、
「知らぬほとけのおねえさんだ。だからわたしは、冬坊の純潔なんて信じないわよ。」
「失礼ね。」
まっかになって背をみせた音枝のあとについて、浜子は一しょに茶の間にすわりながら、しつこくつづける。
「失礼なんて、それこそ失礼よ。音枝さんには理解がワカラナイかもしれないけどさ、でも彼は幸福なのよ。そのガール・フレンドかわいい女の子よ。女でもうっとりするわよ。こうね、髪の毛をながーくうしろにたらしてさ、前髪にマーガレットの花をつけていたわ。まるで婚礼みたいにさ。銀座でもみたんだから。――あの女の子、おねえさん知らないでしょう。」
「知ってますよ。妙ちゃんて、学校のお友だちですよ。