Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans

Aozora Bunko

」

「浜子ですよおじさん。いいかげんで、名前ぐらいおぼえてちょうだいよ。」

「あ、そうだったね。浜ちゃんっていったな。これはこれは、ようお越し。いろいろ気にしながら、ごぶさたしてね。どうもすまんこってす。えらい、待たしたんじゃなかったかいな。」

兵六さんはてっきり、例の夏樹の貯金のことで安江が浜子を使いによこしたのだと早がてんした。だから彼は浜子の前に手をつき、安江にあやまる丁重さで、

「何とも申しわけのないことをして、いいわけの言葉もありません。近いうちにはきっとお返しにゆける目鼻がつきましたからして、もうちょっと待ってくだされと、お安さんに、よろしくいってください。」

浜子はにやにやしながら、

「おじさん、わたしはそんな用事できたんじゃないのよ。おねがいがあってきたのよ。」

「そうかね。」

きょとんとしている兵六さんに、浜子はまじめな顔で、

「もう栗本さんへは、帰れないのよ。だまって出てきたんだもん。」

「何でまた。」

変転きわまりない事態に、まだ心の安定をとりもどしていない兵六さんに、浜子は更におっかけて、

「ゆっくりわけは話すけどさ、わたしをかくまってくれない。