Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans

Aozora Bunko

おなじみの雑貨屋がやってまいりました……

それがいえるまでに十日かかった。はじめの三日は兵六さんについてまわったのだ。じめじめしたところのないハイカラ雑貨屋さんは案外にうけて、浜子は大じまんだった。

「おじさん、私ひとりでもうれるわよ。おもしろいわね――」

一日か二日おきにかせぎに出るはじめの計画を、いつのまにか破って浜子は毎日出てゆくらしかった。そうなると兵六さんの方が案じてやらねばならない。

「気いつけんと、暑さにやられるぞ。」

すると浜子はかぶりをふり、

「大丈夫よ。身のほどを知ってますからね。」

「そうかね。」

「だって、遊んでいられる身分じゃないでしょう。お休みは雨の日だけときめたの。ニコヨンなみにね。」

「えらい、いきおいだね。」

「そうよ。身を捨ててこそ浮ぶ瀬もあれだわ。だって、お金がいることが、山のようにまってるんだもん。」

そんなことをいいながら、彼女はせっせと車に荷を積みこんだ。車は小さくても、だから人なみにほうきなどの大物は持てなかったが、大ていのものなら積みこんでいた。もってゆかないのはおもちゃの類だけだ。ぬいぐるみの人形やゴムマリならよいが、物騒な音を立てるピストルは好きでなかった。