Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans
あんまりかわいそうじゃないの。――ね、も一度、私が産んだと思ってね。」
「いいよ。仕方がない。名つけ親だからな。そこへゆくと、これみろよ。」
音枝の戸籍抄本なのだ。父長坂幸一母伊志長女と、そこにはしるされていた。
「なんでしょうね。両親ともちゃんと結婚してるじゃないの。」
「別に生母があるんだよきっと。」
「ふーん。そしてここにも育ての親がいる。」
気がつくととなりの部屋ではさっきから音枝が子もり歌をうたっていた。
ねんねしゃっしゃりまーせ
あしたおきなさりませ……
いつも歌っていた安江の子もり歌の少しばかり替歌なのだった。
その夜安江は小豆飯をたこうと思った。何となくあずき飯がたきたかったのだ。音枝をつれて、冬太郎をおぶって市場へ出かけると、母のそんな姿がうれしいらしく音枝は上きげんだった。久しぶりのせいもあった。急に弟ができてもしかしたらひがむのではないかと案じたことも、思いすごしだったとほっとしながら、安江は、
「ね音枝ちゃん、冬太郎ちゃんはおかあさんが死んじゃったのよ。かわいそうでしょ。だから、みんなでかわいがってあげましょうね。きょうから音枝ちゃんは、おねえちゃんなのよ。