Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ざっきょかぞく

雑居家族

壺井 栄

Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans

Aozora Bunko

そんなこととも気づかぬらしい音枝は、

「じゃあ配給はじめます。ちょうど割りきれるのよ。ハイおとうさん、ハイおかあさん、こっちはわたしと冬太郎。ハイおとうさん、ハイおかあさん、こっちはわたしと冬太郎。」

と、自分たちのは自分のひざにおいた。配られたのは軍手と軍足のかた方ずつだ。

「なんだ、こりぁ。」

文吉が笑いながら軍手のかた方をつまみあげるのへ、

「軍手ですよ。だって二足ずつもらったでしょ。四人じゃかたっぽずつしか当らないわよ。だから私たち相談の結果交換したの。冬太郎は軍足なの。私は軍手。おとうさんだって、おかあさんと交換すればいい。ただね、あとが問題なのよ。これ!」

と、かた手にもってさし示したのは外国タバコだった。箱の表の赤い丸が輝いてみえた。

「なんだ、やっぱりタバコじゃないか。」

音枝は目の色かえる文吉からいち早くうしろにかくし、

「ね、私と冬太郎の当り分のタバコ、とりかえてくれないおとうさん。指一本とタバコ一本とよ。だけど私は軍足よりか、おとうさんの大事な毛のくつしたの方をにらんでるのよ。冬太郎はね、軍足でいいんだって。私が毛のくつしたをもらうことによって、おかあさんに軍手が一組当る勘定になるのよ。