Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
Lisez 雑居家族 (ざっきょかぞく) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 140 106 caractères · 283 écrans
」
「そのしりぬぐいまでわたしがするの?」
「…………」
「あんまり、甘く見られなさんな。権利金なんてどうでもいいけどさ、部屋代だって一度ももらってないんだよ。」
音枝にはぽんぽんいうくせに、当の進君が頭を下げると、安江は柔和な顔で五百円をわたしながら、
「あんたも困ってでしょうけどね、わたしんとこも困るのよ。お金のことより、部屋のことよ。早く鷲さんに相談して、さがしてくださいね。」
「そう思うていますけど、鷲さんになかなかあえんのです。ぼく、ここのところ、毎日のように行ってるんです。きょうもこれから出かけるところです。きょうは泊りこんででもあってくるつもりです。」
今時の若い人に珍らしく、両手をついての切口上を聞くと、安江はつい慰めずにいられなくなり、
「ま、ここまできて日ぎりはしませんけどね、ことしうちぐらいには、さがしてくださいね。」
しかし内心はおだやかでなかった。心と口先が一つでない自分にも気がついて腹を立てていたからだ。音枝がまたやってきて、
「おかあさん、進君の配給米、どうしましょう。」
「どうしましょうって、どうするのさ。」
「ここんとこ、ずっと立てかえなの。