Classiques japonais avec furigana
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ゆきたたき
雪たたき
幸田 露伴
Lisez 雪たたき (ゆきたたき) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 132 caractères · 56 écrans
」
「癪に触る。損得勘定のみに賢い奴等、かたッぱしからたたき切るほかは無い。」
「しかし、申しては憚りあることでござれど」
と声を落して、粛然として、
「正覚寺の、さきだっての戦の如く、桃井、京極、山名、一色殿等の上に細川殿まで首となって、敵勢の四万、味方は二三千とあっては、如何とも致し方無く、公方、管領の御職位、御権威は有っても遂に是非なく、たたき切ろうにも力及ばず、公方は囚われ、管領は御自害、律儀者の損得かまわずは、世を思切って、僧になって了休となるような始末、彼などは全く損得の沖を越えたものでござる。人柄はまことになつかしいものでござるが、世捨人入道雲水ばかり出来ても善人が世に減る道理。又管領殿御臣下も多人数御切腹あり、武士の行儀はそれにて宜敷けれど、世間より申せば、義によって御腹召すほどの善い方々が、それだけ世間に減った道理。そういうことで世間の行末が好くなって行こう理窟はござらぬ。これは何としても世間一体を良くしようという考え方に向わねば、何時迄経っても鑓刀、修羅の苦患を免れる時は来ないと存じまする。」
主人は公方や管領の上を語るのを聞いている中に、やや激したのであろう、にッたりと緩めて居た顔つきは稍々引緊って硬ばって来たが、それを打消そうと力むるのか、裏の枯れたような高笑い、