Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うんなんしゅびへい

雲南守備兵

木村 荘十

Lisez 雲南守備兵 (うんなんしゅびへい) de 木村 荘十 (きむらそうじゅう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 37 859 caractères · 76 écrans

Aozora Bunko

と、一番後に居た一人二人が、脱兎の如く元来た道に逃げ出した。機銃は、その物音に再び火を吐いた。が、それは死角だった。

「しまった。応援が来るぞ」

塀の裾で、溝の凹みに浸りながら軽機関銃にしがみついていた男は、口の中で呟きながら、ジリジリジリと下った。

それは、一度鉱山へ帰りながら、どうしても我慢が出来ず、チェッコ製のこれをかつぎ出して来た孫永才だった。

彼は便衣に着かえ、大胆にも軽機関銃を菰包みにして持ち、H・デューラン氏の邸に来た。

無論、腕ずくで襲うつもりだったが、門番の私兵の迂濶から、彼が律氏を訪問したことを知ったのである。

が、律氏の邸の警戒は厳重だった。彼は洪将軍まで来ているとは気がつかず、その帰りを待伏せていて、意外な獲物にありついたのだ。

孫永才は、逃げるなら今だと思った。

彼は軽機をいきなり持ちあげると、一散に走った。

が、その跫音は相手に勇気を与えた。

「逃げた!」

叫びと共に飛び上った私兵達は、横町に拳銃を撃ち込んで来た。

孫は、機銃を腰だめにして、バリバリッ、バリバリッと威嚇しながら一散に走ったが、相手は次第に大声をあげて執拗に追い、街は騒然とし、そこにもここにも追手がいるような気がした。