Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

でんきばと

電気鳩

海野 十三

Lisez 電気鳩 (でんきばと) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 25 465 caractères · 52 écrans

Aozora Bunko

「この中の島なんだよ。あなたがたのお父さまがとりこになっているところは――」

「えっ、とりこですって」

「そうだ、敵のため、ここにつれこまれたのだ。敵はお父さまの発明した『地底戦車』のひみつをしりたくて、こんなひどいことをしたのだよ」

「なぜ、助けださないのです」

高一はこぶしをにぎってさけびました。

「まあ、きてみてごらん」

高一とミドリは、大石大尉にともなわれて、ざんごうへ出ました。そこから二本の角がでたような望遠鏡で、中の島の方をそっとのぞかせてくれました。

「ああ、これはトーチカだ」

「えっトーチカ。トーチカって、あの――」

きょうだいのおどろくのもむりではありません。鉄とコンクリートでかためたちいさい要塞で、そのちいさい穴から大砲や機関銃が、いつでもうてるように、こっちをむいているのです。せめてもなかなかおちない要塞です。

「せめてゆけないこともないが、そうすると、お父さまもころしてしまう。まったく私たちもこまっているんだ」

大石大尉は、ざんねんそうにいいました。

いろいろ苦労して、せっかくここまできてみれば、きょうだいの父親はトーチカの中にとらわれの身となって、こっちから鉄砲もうてないのです。