Classiques japonais avec furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Lisez 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 117 546 caractères · 234 écrans
茂「何ぞ旨い肴は無いか」
と云うので是から三人で酒を飲み合って居る中に、茂之助が気を付けて見ると、何うも二人の様子が訝しい、気が付かずに居れば然うでもないが、疑心を起して見ると、すること成すこと訝しく見えます。ちょいと見る眼遣いの時に、眼の球が同じ横に往きながらも、松五郎の方を見る時は上の方へ往くが、僕の方を見る時は、下眼で、何んだか軽蔑して見るような眼つきだ、鰌の骨抜を皿へとりわけるにも、僕の方には玉子の掛らない処を探して、松五郎の方へばかり沢山玉子の掛った処が往くと、一々気になって来ます。斯う遣って僕にばかり盃を差すのは、僕に酒を勧め酔わして置いて寝かしてから彼奴の方へ往く了簡だろう、と思いましたから、成たけ酒を飲まぬようにして、お膳の隅へあけて、お瀧に盃を差し、女を酔わして堕落させようと思い、頻りに酒を勧める。其の心の中の戦は実に修羅道地獄の境界で、三人で酒を飲んで居りましたが、松五郎は調子の好い男で、
松「何うも大きに酩酊しました、もうお暇をしましょう、お暇をしましょう」
茂「まア宜いじゃア無いか、今夜は泊って往き給え、是から福井町へ帰れば、貸座敷と云っても余り好い