Classiques japonais avec furigana
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
Lisez 霧陰伊香保湯煙 (きりがくれいかほのゆけぶり) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 117 546 caractères · 234 écrans
約束に成って居ります。
三十三
橋本幸三郎、岡村由兵衞の両人は伊香保を下りまして、御案内の湯中子村へ出ます。彼れから岡崎新田五町田の峠を越し、五町田の宿を出まして右へ付いて這入って、是から川を渡りますが、吾妻川には大きな橋が架って居る、これは橋銭を取ります、これを渡ると後はもう楽な道で、吾妻川辺に付いて村上山を横に見て、市城村青山村に出まして、伊勢町より中の条という所に掛った時はもう二時少々廻った頃、木村屋と申す中食場所がございます。表には馬を五六匹繋ぎ、人足が来てガア/\と云って居る処へ駕籠をズッと着けました。
女中「入らっしゃいませ」
由「大きに若衆御苦労、今後で飯を食わせるが、何しろ休みねえ……おい/\女中さん、おい女中彼処の畳の上に何だ……黒豆が干してあるようだが、彼処を片付けておくれよ」
女「豆じゃアござえません、あれは蠅が群って居りやすので」
由「蠅か……私は黒豆かと思った、大層居るねえ真黒で……旦那御覧なさい、此の蠅はどうも酷いじゃアございませんか、ハッ/\ハッとたちますとまた直ぐに来ます、大変だ」
幸「大変だねえ、蠅の中へ大きなものが飛込んで来るが、なんだい姉さん」