Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あおバスのおんな

青バスの女

辰野 九紫

Lisez 青バスの女 (あおバスのおんな) de 辰野 九紫 (たつのきゅうし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 918 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

と、大きく出た為めに、その挨拶に本社の監督が罷出でたのである。

「何分多勢のことで御座いますから、つい、私共の不行届も生じまして……平素はあんなではありませんので、極く温厚な、どちらかと申しますと、成績も上の部なのですが……」と頗る叮嚀で、却って当方が恐縮する位。――僕の影弁慶は意気地もなく、こんなことを言って終った。

「さあ、何ですか、主人が不在でわかりませんが、……そういえば兄は昨日帰ってから、そんなことを一寸言っているようでした。何にしても、お話はよくわかりましたから、帰り次第、その旨申伝えて置きましょう」

「ではどうぞ宜しく御伝え下さいませ。実は課長が伺うのですが……それからこれは昨日の切手代にお納め下さいますように、甚だ失礼では御座いますが……では御免下さい」

取り出されたものを見て、僕はドキリとした。――三越の切手か、なんて下卑た考え方をしてはいけない。即ち僕の昨日の出費三銭切手を、そのまま返しても悪かろうと思ってか、一銭五厘の忠告者にとって皮肉ではないか。ハガキ二枚。――まさか、青バス会社で、僕を私立警告発信所長と知ってではあるまいけれど――いささか気がさしたね。