Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あおバスのおんな
青バスの女
辰野 九紫
Lisez 青バスの女 (あおバスのおんな) de 辰野 九紫 (たつのきゅうし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 918 caractères · 22 écrans
それにしても随分おせっかいな方だなんて、……御免なさい。家中でよく笑いました。それから五六日経って、あなたは私共の店へ、後にも先にも、僅た一度切りおいでなさいましたわね。後で従兄が申しますには、「冬ちゃん、お前どう思う。俺はどうも今の人がそうだと思うんだが……」と、看板の英語の一件の御当人らしいと言うのです。あの店は御承知の通り、正面にも鏡がありますので入口の横の窓を開けて置きますと、往来の人は一度は必ずあの中に映ります。それであのおハガキを頂いてから、従兄は「其看板が直ったか否か、きっと見に通るに違いない。通れば並みの人と視線のやり場が異う」と申しまして、注意を怠らなかったそうです。その怪しい視線とやらを、看板に投げたあなたが、お客様になってお入りになりました。それもまだお頭髪に手入れしなくても宜しい位なのに、お刈りになったので、的確そうと決めたのだそうです。が、あなたからは一言も看板のお話しはなさらないし、又当方から申上げるのも失礼と存じてそのまま、只今まで過ぎて終いました。遅蒔きながら従兄に代りまして、改めて私から御礼申上げます。
其後、徒弟も参りましたし、まだ他にいろいろの事情がありまして、私は青バスに入りました。