Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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『しゅっけとそのでし』のついおく

青春をいかに生きるか

倉田 百三

Lisez 青春をいかに生きるか (『しゅっけとそのでし』のついおく) de 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 94 413 caractères · 190 écrans

Aozora Bunko

これは貞永式目に出家の死罪を禁じてあるので、表は流罪として、実は竜ノ口で斬ろうという計画であった。

日蓮はこの危急に際しても自若としていた。彼の法華経のための殉教の気魄は最高潮に達していた。

「幸なる哉、法華経のために身を捨てんことよ。臭き頭をはなたれば、沙に金を振替へ、石に玉をあきなへるが如し。(種々御振舞御書)」

彼は刑場におもむく前、鎌倉の市中を馬に乗せられて、引き回されたとき、若宮八幡宮の社前にかかるや、馬をとめて、八幡大菩薩に呼びかけて権威にみちた、神がかりとしか思えない寓諫を発した。

「如何に八幡大菩薩はまことの神か」とそれは始まる。彼は釈迦が法華経を説いたとき、「十方の諸仏菩薩集まりて、日と日と、月と月と、星と星と、鏡と鏡とを並べたるが如くなりし時」その会中にあって、法華経の行者を守護すべきを誓言したる八幡大菩薩は、いま日蓮の難を救うべき義務があるに、「いかに此の所に出で合はせ給はぬぞ」と責めた。

神明を叱咤するの権威には、驚嘆せざるを得ぬではないか。

急を聞いて馳せつけた四条金吾が日蓮の馬にとりついて泣くのを見て、彼はこれを励まして、「この数年が間願いし事是なり。