Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
Lisez 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 119 879 caractères · 242 écrans
背中の手だけは辛じてとどくけれども絶対に見ることの出来ぬ場所に腫れ物ができ、構わずにおくと、一ヶ月目ぐらいにだしぬけに高熱がでて、目はくらみ、耳は唸り、苦痛のために身体をエビの如くに曲げてみても冷汗が流れ、自然のたうちまわって、まったく意識せずして唸り声を発してしまう。
あいにく月末で、僕自身一文の金もないのみならず、宿主の計理士が月末の例によって行方をくらませてしまった。彼は常に月末になると行方をくらます習慣で、自然僕が借金取の応待をせざるを得ぬ立場になる。借金取と言っても、事実は家主、八百屋、電燈、水道、そういう当然なる料金の類い。この計理士は五十がらみの年齢に似もやらぬ少年詩人の如き気分屋で、ええ天気やさかい仕事してられえへんどすわと言って大概のお天気の日は外出し、酒も飲まず女遊びもしないけれども、仕事の期日に遅れるために顧客も失い貧乏もするという様子である。細君と別居して自分はこの事務室階下に(階上は僕)ヤモメ暮しをしており、一人ぐらしは清々とええどすわと述懐していたが、先生(僕のこと)ウチに気兼ねせんと、ええ人云々ということをすすめるだけの雅量を失わぬ通人でもあった。