Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めしまつま

飯待つ間

正岡 子規

Lisez 飯待つ間 (めしまつま) de 正岡 子規 (まさおかしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 59 525 caractères · 126 écrans

Aozora Bunko

勿論寝て居ての仕事であるから一寸以上の線を思うように引くことさえ出来ぬので、その拙なさ加減は言うまでもないが、ただ絵具をなすりつけていろいろな色を出して見ることが非常に愉快なので、何か枕元に置けるような、小さな色の美しい材料があればよいがと思うて、そればかり探して居った。ところが去年以来は苦痛が劇しくその上に身体が自由に動かんので殆ど絵をかくことも出来ずよき材料があった時などは非常に不愉快を感じて居た。近頃になっては身体の動きのとれない事は段々甚しくなるが、やや局部の疼痛を感ずることが少くなったので、復た例の写生をして見ようかと思いついてふとそこにあった蔓草の花(この花の本名は知らぬが予の郷里では子供などがタテタテコンポと呼ぶ花である)を書いて見た。それは例の如く板の上に紙を張りつけて置いてモデルの花はその板と共に手に持って居るので、その苦しいことはいうまでもないが、痲痺剤を飲んで痛みが減じて居る時に殆ど仰向になって辛うじて書いて見たのである。二、三年前でさえ線がゆがんだり形が曲ったりとても自由には書けなかったものが、今となっては一層甚しいので、絵具を十分に調和するひまさえなく、少しの間に息せき息せき書いてしもうたのであるから、その拙ないことはいうまでもない。