Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
くびきりもんどう
首切り問答
佐々木 邦
Lisez 首切り問答 (くびきりもんどう) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 332 caractères · 17 écrans
「君、他の人が迷惑する。話は家へ帰ってからしよう」
「それじゃもう帰ろう」
「面白くないのかい?」
「一体君は自己本位だ。人間が官僚化している」
「何故?」
「千里を遠しとせず相談に来た親友を自分の予定だからって芝居へ連れ込む法があるか?」
「芸術は人間の心を和げる」
「刺戟するばかりだ」
しかし僕は頑張って、最後まで見物した。野口君も元来芝居は嫌いの方でない。その中に釣り込まれて神妙になった。下宿に帰ると直ぐに、教頭の野郎を吉良の野郎と改称して、相談を始めた。
「僕は何うしても吉良の首級を挙げる。仇を討ってやる」
「馬鹿なことを言うものじゃない」
「いや必ず切って見せる」
「昔の武士道は兎に角、文明の今日では恨みがあるからって、直接行動を取るのは紳士道じゃない」
「腕力でやるんじゃない。僕を首にしやがったから、僕の方でも首にしてやる」
「何うして首にする? 中学校長の首は知事でなければ切れないよ」
「学務部長でも切れる筈だ」
「うむ」
「僕はほゞ方針を定めて、君のところへ相談に来たんだ。折から忠臣蔵を見せて貰ったのは幸先が好い。もう決心の臍を固めたよ」
「何うするんだい」
「これから文官試験を受けて、君の後を追う。