Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
たかおざんげ
高尾ざんげ
豊島 与志雄
Lisez 高尾ざんげ (たかおざんげ) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 252 caractères · 21 écrans
「あら、そんなこと……。」
折り重なって倒れたのを、檜山はたすけ起して、自分もきちっと端坐しました。
「君の足に感謝したんだよ。僕はどうしても、君と別れられそうもない。」
「そんなら……。」
言いかけて菊千代はやめました。やはり、檜山も別れることを考え悩んでいたのでしょう。けれどその時、檜山は眼を異様に光らして、別な意味にとりました。
「ねえ、死ぬ気かい。」
菊千代は頭を振りました。
「こんどは、生きるのよ。」
「こんど……。」
「二階から飛びおりたり、船を焼きすてたりして、もう死んだのよ。だから、こんどは……。」
「それもよかろう。」
から元気か本当の元気か、そのけじめもつかない気持ちで、二人は酒を飲みはじめました。話もとぎれて、気がめいりそうなので、菊千代は小唄を口ずさんで微笑しましたが、ふと、清香さんを呼んでみる気になりました。
清香が来るのを待つ間に、菊千代は檜山に劣らず酒をあおり、酒の勢いで梅葉姐さんからの話をしてみました。
「誰がそんなことを考えたんだい。」
「だから、梅葉姐さんよ。」
檜山は両手で頭をかかえて、卓上に眼を据えました。まるで殴られでもしたかのようでした。