Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

たかしまいし

高島異誌

国枝 史郎

Lisez 高島異誌 (たかしまいし) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 007 caractères · 26 écrans

Aozora Bunko

純八はヒョイと起き直り、老僧の顔をまじまじと見た。

「いやいや決して異議ではござらぬ、誤りを正てあげるのじゃ」

僧は優しく笑ったが、

「匁は文〆の略字では無うて、銭という字の俗字でござる。これは篇海にも出て居ります哩。又、説文長箋には泉という字の草書じゃと、此様に記してもござります哩。而て泉は銭に通ず、即ち、匁は銭と同じじゃ」

傍引該博のこの説明には、純八も松太郎も一言も無く、すっかり心から感心した。

で、純八は座敷へ請じて、茶を淹れ斎を進めたりして、懇に僧を待遇したが、

「偖、ご老僧、承わり度いは、歳の字と才の字の異弁でござるが、拙者、先日迄、才の字こそは、所謂歳の字の当字であろうと、斯う思い込んで居りましたところ、頃日、名家の墨跡を見、歳の字の件まで参りました所、才の字が書かれてございました」

「それとて当字ではござらぬよ。即ち、才は哉の古字、而て哉は戴に通じ、尚又戴は歳の字と同意義、自然才の字は歳の字に通じ、二者は全く同一字でござる」

そこで純八は復訊いた。

「拙者は此土地の郷士でござって祖父の代までは家も栄え、地方の分限者でござりましたが、父の世に至って家道衰え、両親此世を逝って後は、愈々赤貧洗うが如く、ご覧の通り此拙者、妻帯の時節に達し居り乍ら、妻も娶れぬ境遇ながら、文武の道のみは容易に捨てず、学ぶ傍