Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

げかしつ

高野聖

泉 鏡花

Lisez 高野聖 (げかしつ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 264 caractères · 104 écrans

Aozora Bunko

「ばかにするものか。実に美しい、何歳になるのだ」

「おまえさん何歳になるの?」

「私は二十六だ」

「おや六なの? まだ若いねえ。私なんぞはもう婆だね」

「何歳さ」

「言うと愛想を尽かされるからいや」

「ばかな! ほんとに何歳だよ」

「もう婆だってば。四さ」

「二十四か! 若いね。二十歳ぐらいかと想った」

「何か奢りましょうよ」

白糸は帯の間より白縮緬の袱紗包みを取り出だせり。解けば一束の紙幣を紙包みにしたるなり。

「これに三十円あります。まあこれだけ進げておきますから、家の処置をつけて、一日も早く東京へおいでなさいな」

「家の処置といって、別に金円の要るようなことはなし、そんなには要らない」

「いいからお持ちなさいよ」

「全額もらったらおまえさんが窮るだろう」

「私はまた明日入る口があるからさ」

「どうも済まんなあ」

欣弥は受け取りたる紙幣を軽く戴きて懐にせり。時に通り懸かりたる夜稼ぎの車夫は、怪しむべき月下の密会を一瞥して、

「お合い乗り、都合で、いかがで」

渠は愚弄の態度を示して、両箇のかたわらに立ち住まりぬ。白糸はわずかに顧眄りて、棄つるがごとく言い放てり。

「要らないよ」