Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

げかしつ

高野聖

泉 鏡花

Lisez 高野聖 (げかしつ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 51 264 caractères · 104 écrans

Aozora Bunko

は、談のますます佳境に入るを楽しめる気色にて、

「なるほど、これだから裁判はむずかしい! へえ、それからどう致しました」

傍聴者は声を斂めていよいよ耳を傾けぬ。威儀ある紳士とその老母とは最も粛然として死黙せり。

弁者はなおも語を継ぎぬ。

「実にこれは水掛け論さ。しかしとどのつまり出刃打ちが殺したになって、予審は終結した。今度開くのが公判だ。予審が済んでからこの公判までにはだいぶ間があったのだ。この間に出刃打ちの弁護士は非常な苦心で、十分弁護の方法を考えておいて、いざ公判という日には、一番腕を揮って、ぜひとも出刃打ちを助けようと、手薬煉を引いているそうだから、これは裁判官もなかなか骨の折れる事件さ」

甲者は例の「なるほど」を言わずして、不平の色を作せり。

「へえ、そのなんでございますか、旦那、その弁護士というやつは出刃打ちの肩を持って、人殺しの罪を女に誣ろうという姦計なんでございますか」

弁者は渠の没分暁を笑いて、

「何も姦計だの、肩を持つの、というわけではない。弁護を引き受ける以上は、その者の罪を軽くするように尽力するのが弁護士の職分だ」

甲者はますます不平に堪えざりき。