Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まぞう
魔像
林 不忘
Lisez 魔像 (まぞう) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 131 494 caractères · 260 écrans
「何でも、芝の源助町とかの――」
「無形一刀、神保造酒の道場の者ども。よろしい。が、それは一方である。喧嘩には相手方があるはず。相手は何者じゃ」
大岡様の前に、嘘言をいって通らないことは、誰よりも一番よく心得ている金山寺屋音松である。死んだ気になって眼をつぶって、すっぱりと言った。
「その喧嘩の相手は、神尾喬之助でございました」
「そうか。神尾を助けるために、お前はわしの名を持ち出したのじゃな」
「助けると申して別に――」
「神尾は、天下を騒がし、法を愚弄し、あまつさえ番衆の首を落し廻るとか大言壮語致しおる大痴けじゃ。もっとも、既に二人とか三人とかその首にされたそうじゃが……音松ッ!」
「はッ」
「何故召し捕らぬ?」
「何故と申しまして、別に……」
と、言いさして、音松がふッと顔を上げて越前守を見ると、烈しい言葉とは正反対に、忠相はニコニコしている。
静かな小声で、言った。
「この次ぎから、必ず召し捕れ。よいか、召し捕るのじゃぞ。召し捕る……つまり生獲りじゃ。殺してはならぬ」
「しかしお殿様、先方は切れものを持って暴れ廻りますので、中なか召し捕りますことは、中なか――」