Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まおうものがたり

魔王物語

田中 貢太郎

Lisez 魔王物語 (まおうものがたり) de 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 506 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

三人はたまらず逃げだした。

麦倉邸の怪談はますます附近の評判になった。平太郎の伯父になる川田茂右衛門は、平太郎を一人置くのを心配して、其の日平太郎の家へ来て己の家へ伴れて往くと云いだした。剛胆な平太郎は、

「どうか、打ちゃっといてください」と、云って聞き入れなかった。

僕の六助はこれを知ると、平太郎の前へ出て、

「年月の御恩を受けながら、こんなことを申しあげますのは、誠に何とも相すまざる儀でございますが、とても私には御奉公が勤まりかねます、どうかお暇をくださりませ」

と、云って無理に出て往った。

中山源七が見舞に来たが、僕がいなくなったことを聞くと、己の家に使うている八蔵と云う僕を貸してくれた。

麦倉邸のまえには好事の村の男が日夜に群集するので、村役人は農事の妨げになると云って其の門前へ掲示をだした。

一、此度麦倉屋敷ニ怪事有之右ニ付村内ハ不申及近郷近在マデ聞伝エテ群衆ナシ昼夜ノ差別ナク騒ガシケレバ其為ニ百姓共ハ農事ヲ怠リ候儀モ之有哉ニ聞エ且婦女子ニ於テハ驚キ怖ルル者少カラズ候ニ付今日ヨリ当屋敷門前ヘ群集差止候ニ付屹度相守申可者也

寛延二年七月六日

備後国三次郡布努村村役場