Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まと

魔都

久生 十蘭

Lisez 魔都 (まと) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 293 999 caractères · 578 écrans

Aozora Bunko

「これでも?」

「し、しりません」

「強情だね。じゃこうしていわせてやる」

花の背を突いて俯伏せに突き倒すと、馬乗りになり、

「花ちゃん、すまないが裸にするわよ」

遠慮会釈もなく帯をとき始める。

「あれ、何をなさるんです」

「おい、甘く見ると、たいへんな間違いだぜ。裸に剥いただけじゃすまさねえから。……何をするか、待っていろ、女め!」

帯をとくと、襟を掴んで、ぐいと引抜く。肌理の細かい、ふっくらとした絖のような白い肩が……。あわれ、もう胸元まで透けて。

襖が開いて、いづみが入って来た。ハラハラと裾をかえしながら印東の傍へ近づくと、鼻で笑って、

「飛んだ岩藤ね」

繊手を伸べて、トンと印東の胸を衝く。

御存知の方もあろう。仏英和女学校の才媛で、この土地から出てからも、フランスの尼さんのところへ蟹行本を抱えて行く。愛人はさる大学の先生で、藤山流の名取。通訳かたがた師匠に喰っついてフランスへ行き、あちらの踊りも充分見て来たひと。

踊りで鍛えたこの指先は唐手の突きほどに見事極って、印東はもろくも花の背から転げ落ちる。足の裏で天井を蹴りながら、

「野郎!」

いづみは艶然と笑って、