Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うおとはくちょう

魚と白鳥

小川 未明

Lisez 魚と白鳥 (うおとはくちょう) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 3 956 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

」

みんなは、不思議な空の光に、感心しましたけれど、その光は、寒く、なんとなくすごかったのであります。

みんなは、怖ろしくなって、また、水の底に沈んでしまいました。

「お母さん、もう春になったんでしょう。あんなに、水の上が明るいもの、僕、みんなと上へいったら、空に、頭を打ちつけてしまった。」と、子供はいいました。

すると、母親は笑いました。

「まだ、春にはならないのだよ。そして、頭を打ったのは、空ではありません。空は、それはそれは高いところにあって、人間でも、そこまではいかれないのです。おまえの頭を打ったのは、氷ですよ。あまり寒いので、水の面が氷っているのです。」といいました。

子供は、これを聞くと、がっかりしました。それから、どんなに、春のくるのを待ち遠しく思ったことでしょう。

しかし、ついに、春がやってきました。

ある夜、頭の上が、いつになく、明るく、青白く見られたのでした。

「とうとうおまえの待った、春がきました。今夜は、おまえに、お月さまを見せてあげよう。やっと氷が解けたのです。」と、母親はいって、子供をつれて水の面に浮かびました。

なんという、広い、未知の世界が、水の外にあったでしょう? 子供は、高い、雲切れのした空を見ました。