Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
りぎょ
鯉魚
岡本 かの子
Lisez 鯉魚 (りぎょ) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 795 caractères · 12 écrans
鉢を差し出してやると、娘は嬉しそうに食べ、水を掬って来て飲ませると、娘はやっと元気を恢復した様子、そこで娘の身元ばなしが始まりました。
応仁の乱は細川勝元、山名宗全の両頭目の死によって一時、中央では小康を得たようなものの、戦禍はかえって四方へ撒き散された形となって、今度は地方地方で小競合いが始まりました。そこで細川方の領将も、山名方の領将も国元の様子が心配なので取る物も取りあえず京都から引返すという有様。
ここに細川方の幕僚で丹波を領している細川下野守教春も、その数に洩れず、急いで国元へ引返して行きました。教春の一人娘早百合姫は三年前、京都の戦禍がやや鎮まっていたとき、京都滞陣の父の館に呼び寄せられ、まだ十四歳の少女であったが、以来日々、茶の湯、学問、舞、鼓など師匠を取って勉強していました。今年十七の春父が急いで国元へ引返す際、彼はすぐに騒ぎを打ち鎮めて京へ帰れる見込みで、留守の館には姫の従者として男女一人ずつ残しておきました。もっとも生活費は剰るほど充分残して行きました。
ところが、それからだんだん国元の様子が父に不利になって来て、近頃ではまるっきり音沙汰もありません。