Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
Lisez 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) de 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 127 675 caractères · 254 écrans
私などは風体が目立って、野暮臭いと皆が笑ったでしょうけれど、当人は平気なものでした。髪は銀杏返しが多く、その中に一、二人だけ洋装断髪の人がいました。授業の内では語学は珍しいのですが、国語漢文などは抜萃のものばかりで、張合のないことでした。
始めの下宿は二階のある家でしたが、近火があったので、学校に近い平家の下宿に移りました。そんな世話は皆次兄がなさいます。御自分も一緒に引越されます。引越など造作もないと思っていられます。次兄の室は別ですから、夜勉強が済んでお茶でもという時には呼んで来て、その日にあったことなどを話合います。祖母も兄の時から下宿住いには馴れていられますから、苦になさいません。どこの家でも食物などは、それぞれに癖のあるもので、今晩はとろろ汁です、などといわれると困りました。私は食べたことがないものですから、箸を取りかねます。そんな日には次兄は、どこかで鮓など買って来て下さるのでした。祖母は私どもの学校の留守には、いつも裁縫をしていられます。千住から次々と仕事を持って来て、少しも手をあけてはいられません。どうかして途絶えた時には継ぎものです。