Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わし
鷲
岡本 綺堂
Lisez 鷲 (わし) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 476 caractères · 290 écrans
四人は女中が運んで来た茶をのんで、軽い食事を注文した。その食事の膳が持出されるまでに、お松は小声できょうの参詣の事情を話し出したのである。
「尾白の鷲のことは、わたくしも聞いております。」と、娘の母もささやくように言った。「なんでもその鷲は去年も一昨年も、羽田の沖からお江戸の方角へ飛んで参りましたそうでございます。そばへ寄って確かに見た者もございませんが、羽をひろげると八尺以上はあるだろうという噂で……。それを二度ながら撃ち損じましたのは、まことに残念に存じます。」
「まったく残念だ。」と、久助は横合いから啄をいれた。「その尾白の奴めが……。いつでも旦那さまの御当番のときには姿を見せねえので困る。なにしろ年数を経た大物だから、並大抵の者にゃあ仕留められる筈がねえ。ことしこそは見付け次第にきっと仕留めてみせると、旦那さまも手ぐすね引いて待っていらっしゃるのだから、まあ大丈夫だろうよ。いや、きっと大丈夫に相違ねえから、おめえ達も安心しているがいいよ。」
「いくらお前が受合っても、相手は空飛ぶ鳥……。」と、お松は再び不安らしい溜息をついた。
「今もいう通り、組内でもいろいろの噂をしているので、もし仕損じるようなことがあったら、人に顔向けも出来ないので……。