Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わし

鷲

岡本 綺堂

Lisez 鷲 (わし) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 476 caractères · 290 écrans

Aozora Bunko

から彼を詰問する者もなかったが、その不快が陰口となって表われた。それは今もお松が言ったように――いかに和田でも、羽田の尾白は仕留められまい。もし仕損じたら笑い返してやれ――。

弥太郎は武士気質の強い、正直律義の人物であったが、酒の上がすこしよくないので、酔うと往々に喧嘩口論をする。みんなもその癖を知っているのではあるが、その夜の弥太郎の笑い声はどうも気に食わなかったのである。弥太郎も醒めてから後悔したが、今さら仕様もない。この上は問題の尾白を見つけ次第に、自分の筒先で撃ち留めるよりほかはなかった。自分の腕ならば、おそらく仕損じはあるまいという自信もあった。

しかしその家族らの胸の奥には一種の不安が忍んでいた。かれらは主人の腕前を信じていながらも、それが稀有の猛鳥であると聞くからは、どんな仕損じがないとはいえない。幸か不幸か、弥太郎は去年もおととしも年番ではなかったので、抜かぬ太刀の功名を誇っていられるが、ことしは年番で出張って、もし仕損じたというあかつきには、待ちかまえている人々が手を叩いて笑うであろう。実際、諸人の前で大口をあいて笑った以上、今度は自分が笑われても致し方がないのである。