Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わし
鷲
岡本 綺堂
Lisez 鷲 (わし) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 476 caractères · 290 écrans
羽田村の百姓富右衛門の家が鉄砲方の詰所になっているので、弥太郎はまずそこに草鞋をぬいで、先月以来ここに詰めている先番の人々に挨拶した。
「うけたまわれば、鳥は一向に姿を見せぬそうでござるが……。」
「当年は時候があたたかいせいか、九月中は一羽も姿を見ませんでした。しかし二、三日このかた、急に冬らしくなって参りましたから、おいおいに寄って来ることと思われます。」と、先番の人々は答えた。
そのなかには弥太郎の仕損じを笑ってやろうと待ちかまえている者もあることを、又次郎も久助も知っていた。ここで一応の挨拶を終って、弥太郎は自分の座敷へ案内された。新参の若い与力や同心らは広い座敷にごたごたと合宿しているが、弥太郎は特に離れ座敷へ通されたのである。以前は当主の父の隠居所で、今は空家になっているのを、鷲撃ちの時節には手入れや掃除をして、出張る役人に寝泊りさせるのを例としていた。
弥太郎は先年もこの隠居所に通されたことがあるので、家内の勝手をよく心得ていた。東南へ廻り縁になっている八畳の座敷のほかに、六畳と三畳の二間が付いているので、座敷には弥太郎、六畳には又次郎、三畳には久助、皆それぞれの塒を定めて、弥太郎の鉄砲は床の間に飾った。