Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

マージャンさつじんじけん

麻雀殺人事件

海野 十三

Lisez 麻雀殺人事件 (マージャンさつじんじけん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 337 caractères · 33 écrans

Aozora Bunko

警部の指摘した証拠は、たしかに星尾に濃厚な嫌疑をかけてよいものだった。

そこで一同の前に星尾が引っぱり出されることになった。脱脂綿と毒物の出所について自白を迫ったのであったが、彼は中々思うように喋らなかった。しかし警部が、物馴れた調子で彼に不利益な急所をジワジワと突いてゆくと、流石にたまりかねたものと見えて、彼はとうとう口を開いた。それは検事たちの思いも設けぬ種類のことがらだった。

「実は、あの綿は、麻雀を打っているときに、みどりさんの袂から盗みだしたのです。毒物については存じません」

赤くなったり青くなったりして星尾の物語るところは、満更嘘であるとは思えなかった。彼はその変態性欲について大いに慚愧にたえぬと述べて、汗をふいた。

それで彼の嫌疑は晴れたわけではなかったが、兎に角、みどりに綿と毒物の事を訊問してみることにした。彼女は、すこし取乱している態で、昨夜彼女を連れて来た刑事に助けられつつその席についた。取調べによって彼女はこんな風に弁明した。

「わたしは昨日から……」とすこし言い淀んでいたが、「実は月経になっていたのです。だから脱脂綿をもっているのに不思議はない筈ではありませんか。