Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あすなろう

あすなろう

山本 周五郎

Leggi あすなろう di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.925 caratteri · 41 schermate

Aozora Bunko

ことはおとなとおんなじなんだ、ほんとだぜ」

小女が肴の皿を持って来て置き、あいている皿や小鉢を重ねて、脇のほうへどけ、酒の注文を聞いて去った。

「いちどこんなことがあった、これはいま云った筆屋の娘で八つくらいだったかな、いい物を見せてやるから来いって云うんだ」政は一と口啜って続けた、「そうよ、慈光院の裏に空地があって、隅のほうに高さ三尺ばかりの笹やぶが茂ってる、その中へ伴れこんだと思うと、その娘が坐って、両足をこう、ぱっと左右へ」

「どこかで聞いたような話だぜ」

「まあさ」と政はなお続けた、「まあそれはいいんだ、それはよくあることかもしれねえが、おれの云いてえのはそのときの娘の眼だ、こうやってぱっとひろげてから、おれの顔をじいっとみつめてやがる、ひろげて見せるだけじゃあねえ、それを見ておれがどんな顔をするか、ってえことに興味があったんだな、ずっとあとで、そういうまねをすることの好きな女にたびたび会ったが、そういう女たちと、八つの娘の眼つきが殆んどおんなじなんだ、ほんとだぜあにい」

「それで、つまり」と文次が云った、「女は子供のときから女だってえわけか」