Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あたまでっかち

あたまでっかち

下村 千秋

Leggi あたまでっかち di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 17.773 caratteri · 36 schermate

Aozora Bunko

米倉のまわりもかけまわりました。入江のふちの道もいったりきたりしました。ときどきだきあげてやると、しろ公はあんまりよろこびすぎて、おしっこをもらしたりします。草の上へねころんでふざけると、しろ公は夢中になりすぎて、林太郎の手や足に歯あとがのこるほどかみつきます。そんなとき、

「しろ公のばか。気をつけろよ。」

そういってかるく頭をぶってやると、しろ公は目をしょぼしょぼさせて、ごめんね、とでもいうように林太郎の手の甲をしゃりしゃりなめたりします。

林太郎はどうしていいかわからないほど、しろ公がかわいくなりました。

そのうちに、晩春のながい日もくれかけました。けれど林太郎は、それも知らずにしろ公と遊んでいると、おっかさんがそこへでてきて、

「林太郎、もううちへかえりなよ。」

と、いいました。

「おっかさんもいっしょにかえるんだろ?」

「おっかさんはきょうはかえれないよ。そのかわり友さんをつけてやるから、いいだろう。」

友さんというのは、おばあさんのうちの作男でした。

「友さんでは、いやだ、いやだ。」

「そんなこといわないで、きょうだけおとなしくかえっておくれ。でないとおかっさんが困るから。