Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あほうどりのなくひ

あほう鳥の鳴く日

小川 未明

Leggi あほう鳥の鳴く日 (あほうどりのなくひ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7725 caratteri · 16 schermate

Aozora Bunko

ちょうど隣の家の二階には、中学校へ、教えに出る博物の教師が借りていました。博物の教師は、よく円形な眼鏡をかけて、顔を出してこちらをのぞくのであります。

博物の教師は、あごにひげをはやしている、きわめて気軽な人でありましたが、いつも剥製の鳥を、なんだろう? ついぞ見たことのない鳥だが、と思っていました。男が、気むずかしい顔をして仕事をしているので、つい口を出さずにいましたが、ある日のこと、教師は、

「あれは、なんという鳥の剥製ですか?」と、唐突にききました。

下を向いて仕事をしていた男は、隣の屋根から、こちらを向いて、みょうな男が顔を出してものをいったので、気むずかしい顔を上げてみましたが、急に笑顔になって、

「やあ、お隣の先生ですか。さあ、どうぞ、そこからお入りください。」と、男はいいました。

男は、その人が、学校の先生であるのを、前からものこそいわなかったけれど、知っていたのです。

「なんという鳥ですか? 珍しい鳥ですな。」と、先生は、はいろうともせずにたずねたのであります。

「あほう鳥といいます。」と、男は答えました。

「あほう鳥?」といって、先生は、聞いたことのない名なので、びっくりしたように目を円くしました。