Classici giapponesi con furigana
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あるまりのいっしょう
あるまりの一生
小川 未明
Leggi あるまりの一生 (あるまりのいっしょう) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3721 caratteri · 8 schermate
あるとき、フットボールは、みんなから、残酷なめにあわされるので、ほとんどいたたまらなくなりました。そして、いつも、いつも、こんなひどいめにあわされるなら、革が破れて、はやく、役にたたなくなってしまいたいとまで思いました。
こんなことを思っていましたとき、彼は、力まかせに蹴飛ばされました。そして、やぶの中へ飛び込んでしまいました。まりは、しげった木枝の蔭に隠れてしまったのです。
「まりが見つからないよ。」
「どこへいったろう?」
子供たちは、おおぜいでやぶの中へはいってきて、まりを探しました。しかし、だれも、ボールがちょっとした、木枝の蔭に隠れていようとは、気づかなかったのであります。
「ここんとこではない。ほかのところかもしれないよ。」
子供らは、ほかの方面へいって探しはじめました。そして、見つからないので、みんなはがっかりとしてしまって、いつしか、どこへかいってしまいました。
あとに、まりは、独り残されていました。しかし、また、子供たちがやってくるにちがいない。そして、見つかったら、いっそうさかんに投げたり、蹴られたりすることだろうと思うと、まりは、ため息をせずにはいられませんでした。