Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
外を見れば星が光っている。ああもう此れでお母さんにも姉さんにもお別れかと思ったら少し悲しくなった。身体は動くし、車の音はするし、馬方が無暗に馬を叱るもんだから、なかなか寝られやしない。少しうとうとすると直ぐに目が覚めてしまう。その中に明るくなって来た。
一体此は何の箱だろうと思って見廻すと、乃公は喫驚してしまった。三尺ばかり向うに獅子がいた。而も乃公の顔をシゲシゲと見守っている。やはり曲馬で見た時のように寝転んで、前足の上に腮を乗せている。夜は最早明けた。
乃公は何うしようかと思った。乃公が少し身体を動かすと、獅子は唸る。此方で凝っとしていれば、先方でも黙って乃公の顔を見ている。時々瞬きをする。今に屹度食付くだろう。
乃公は獅子にお辞儀をした。すると獅子は又唸った。仕方がないから又凝っとしている。凝っとしていれば矢張り黙って乃公の顔を眺めている。何時掛って来るかも知れない。真正に気味が悪い。
乃公は目を瞑って、主の祈りをした。獅子は矢張り旧の姿勢である。乃公は主の祈りを五六度した。おやッと思って目を開いて見ると、獅子は乃公の額を甞めていた。
気がついた時には、乃公は草原へ寝ていた。