Classici giapponesi con furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Leggi いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 63.226 caratteri · 128 schermate
唯話をしたって通じない。お前は馬鹿だよと言っても笑っている。喇叭のようなものを耳に当てがって、大きな声を出さなければ聞えない。先生が耳の事を話した時、耳の中には鼓膜という太鼓があって、それを叩くと声でも音でも聞えるのだと言った。して見ると伯父さんには此太鼓が無いんだろう。太鼓が無いから喇叭で間に合わせるんだろう。
一つ伯父さんの御機嫌を伺う積りで行って見た。伯父さんは眼鏡越しに乃公の顔を見て、
「どうだい、ボンボン」
と言った。ボンボンなんて可笑しいや。坊とか太郎とか呼ぶがいい。時計じゃあるまいし。乃公は喇叭を借りて、伯父さんの耳へ斯う吹き込んだ。「伯父さんは吝嗇ですか」乃公の声が余り大きかったので、伯父さんは喫驚した。
「そんな大きな声を出しなはらいでも聞えまっせ」
「伯父さんは吝嗇漢ですか」
「何んだ?」
「歌さんがね、斯ういいましたよ、彼の何ですって、伯父さんは大変吝嗇だって、そして煮ても焼いても食えないんですって、真正ですか」
「何だ。そんな事を言ってまっか。ひどい奴やな。そんなら、土産を持って来たけれどやるまい。真にひどい奴やな」
「伯父さん、僕買いたいものがあるんですが、お金を少しくれませんか」