Classici giapponesi con furigana
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いちじゅくのき
いちじゅくの木
小川 未明
Leggi いちじゅくの木 (いちじゅくのき) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1737 caratteri · 4 schermate
年郎くんと、吉雄くんは、ある日、学校の帰りにお友だちのところへ遊びにゆきました。そのお家には、一本の大きないちじゅくの木があって、その木の枝を差して造った苗木が、幾本もありました。
「この木を持ってゆかない? 二、三年もたつと実がたくさんなるよ。」と、友だちはいいました。
「ほんとう? そんなに早く、実がなるの。」と、二人は、おどろきました。
「ほんとうさ、このいちじゅくは、とても大きくて、うまいんだよ。」と、友だちは、自慢したのであります。
「そうかい、もらっていって、植えるから。」と、二人は同じくらいの苗木を一本ずつ、ぶらさげて、お家へ帰ったのでした。
年郎くんは、その小さい木をどこに植えようかと考えました。
「圃にうえようかな、土がいいから、きっと早く大きくなるだろう。」といって、圃に植えたのでした。
吉雄くんも、その木をどこに植えたらいいかなと考えました。
「庭のすみに植えてやろう。そう早く大きくなりはしないだろうから、邪魔になりはしない。」といって、庭のすみに植えました。
圃に植えた年郎くんのいちじゅくは、日当たりがよくまた風もよく通ったから、ぐんぐんと伸びてゆきました。