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Classici giapponesi con furigana

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いなか、の、じけん

いなか、の、じけん

夢野 久作

Leggi いなか、の、じけん di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.535 caratteri · 78 schermate

Aozora Bunko

赤玉

「お八重の婿どん誰かいナア

阿呆鴉か梟かア

お宮の森のくら闇で

ホ――イホ――イと啼いている。

ホイ、ホイ、ホ――イヨ――」

という子守唄が今でもそこいらの村々で唄われている。

赤玉

「ナニ……兼吉が貴様を毒殺しようとした?……」

と巡査部長が眼を光らすと、その前に突立った坑夫体の男が、両手を縛られたまま、うなだれていた顔をキッと擡げた。

「ヘエ……そんで……兼吉をやっつけましたので……」

と吐き出すように云って、眼の前の机の上に、新聞紙を敷いて横たえてある鶴嘴を睨みつけた。その尖端の一方に、まだ生々しい血の塊まりが粘りついている。

巡査部長は意外という面もちで、威儀を正すかのように坐り直した。

「フーム。それはどうして……何で毒殺しようとしたんか……」

「ヘエそれはこうなので……」

と坑夫体の男は唾を呑み込みながら、入口のタタキの上に、筵を着せて横たえてある被害者の死骸をかえりみた。

「私が一昨日から風邪を引きまして、納屋に寝残っておりますと、昨日の晩方の事です。あの兼の野郎が仕事を早仕舞いにして帰って来て『工合はどうだ』と訊きました」

「……ふうん……そんなら兼と貴様は、モトから仲が悪かったという訳じゃないな」